パーツ
「君は期待はずれだ」
闇からの宣告は
心の器を侵食し続けた
ただならぬ気配は
一人きりの部屋では
自分を
腐らせただけ
だから それだから
初めて「好き」を聞いたとき
全部やり直さなければ
無駄になると覚悟した
誰かに期待される事を
断念させられていたから
飛び立ちたい人たちは
必死で旅券を探してる
それ
はそれでいいから
今必要なのは
しっかりとした意思
歩き出すための、最初の一歩
過去の自分が吐き出した
灰
色の息が邪魔をしても
見えているもの一つだけあるから
諦める事に傾いたりしない
腐ってしまった部分を
何とかつな
ぎ合わせていこう