妄信

野菜のにおいとか
無駄な足掻きとか
かわいい君とか
瓦礫の街とか
全部
嘘だったんだね

手 紙が来るたびに
僕は踊っていたけど
どこからか君は
笑っていたんだろう

それでもまだ
消したくは ないんだ
いつまでだって
妄信してみせるよ

君だって知らないんだ
僕がどれほどに
おかしな人間か
お互い様だろう?